Firefox 2.0 RC 1を試そうとしたらFirefox 1.5に上書きされてしまって困ってる人がいたので、私がやってる共存方法を書いておきます。もう上書きしちゃった人にしてみれば、もっと早く言ってよって思うんでしょうけど。
別に難しいことは何もないです。
基本はこれだけです。あとはそれぞれの手順の理解が必要。
まず、Firefox 1.5が起動していたら、終了してください。開いている全てのFirefox関連ウィンドウを閉じてください。ウィンドウを閉じてからプログラムが終了するまで数秒かかることがあります。心配な方は、タスクマネージャを起動し、「firefox.exe」のプロセスが残っていないことを確認して下さい。
Firefox 2.0 RC 1は、デフォルトのインストール先が
C:\Program Files\Mozilla Firefox
になっています。RCは製品候補版であるため、予定されている正式版と同じ仕様になっているのでしょう。ですが、そのフォルダにはおそらくFirefox 1.5が既にインストールされている人が多いと思います。デフォルト設定のままインストールしてしまうと、当然のように上書きされてしまう。インストール時に別なフォルダを指定すればOKです。その手順が以下。
まずは「カスタムインストール」を選択。ここで「標準インストール」を選んでしまうと、上書きであっても何の確認も出ないでインストールが始まります。しかもインストールは途中でキャンセルできないし、インストールが終わってしまったら元に戻すこともできません。ちょっとひどい。確実に「カスタムインストール」を選択してください。
インストール先を指定するところでは、既存のFirefox 1.5とは別なフォルダを指定します。私は
C:\Program Files\Mozilla Firefox 2.0 RC 1
としました。
その後ショートカットアイコンをどこに作成するか聞かれるのですが、「デスクトップ」だけにチェックを入れるのがオススメです。あとでこのショートカットを書き換える作業があるので、複数の場所に作ると管理が大変になります。
インストール完了画面では「今すぐ Mozilla Firefox を起動」のチェックを外します。ここ重要。このまま起動してはいけません。Firefox 1.5のプロファイルを勝手に使われてしまう可能性があります。チェックを外したら「完了」を押して下さい。ここでまずは一段落。
Firefoxの全ての設定やインストールした拡張などは、「プロファイル」として保存されます。Firefoxのインストールフォルダとは別に管理され、複数のプロファイルを切り替えて使用できます。切り替えることで、複数の人間の設定を使い分けたり、一人の人が場面に応じた設定で使用できるのです。
このプロファイルは今のところ、Firefoxのバージョンとは独立しているため、1.5を使っていた人がそのまま2.0を起動してしまうと、 2.0が1.5の頃に使っていたプロファイルを引き継いでしまいます。多くの拡張機能は互換していないため、設定が失われたりします。そして1.5に戻ってきたときも、動作がおかしくなることが多い。共存する上で絶対やっちゃいけないことです。
プロファイルを使い分けることで、この問題は解決できます。
デスクトップに作成されたFirefoxのショートカットのプロパティを開き、「リンク先」の入力欄の末尾に「 -ProfileManager」を追加します。ハイフンの前の半角スペースも忘れずに。
そうして書き換えたショートカットをダブルクリックすると、上記のような画面が開きます。プロファイルの名前は人によって違うとは思いますが、だいたいこんな感じでしょう。この既存のプロファイルはFirefox 1.5で使っているものなので、それは選択せずに「新しいプロファイルを作成」をクリックします。
ウィザードが開くので、わかりやすい名前を入力し、プロファイルを作成します。私は「Firefox 2.0 RC 1 test」としました。
追加されたプロファイルを選択し、「今後このプロファイルを使用する」のチェック外して、「Firefox を起動」をクリックします。「今後この〜」をチェックしてしまうと、Firefox 1.5までもが新しいプロファイルを使うようになってしまいますので気をつけて下さい。
無事にFirefox 2.0 RC 1が起動しました。プロファイルが新しいため、1.5の頃の設定は利用せず、すべて初期状態になっています。プロクシの設定なども引き継がないため、学校や会社の環境の人は設定が必要なことがあります。プロクシの設定は[ツール]-[オプション]-[詳細]-[ネットワーク]-[接続設定]の中にあります。
2つのバージョンのFirefoxは同時に起動できません。片方が起動中にもう片方を起動させても、最初に起動していた方に新しいウィンドウが開いたりするだけです。Firefoxはもともと重複起動できないようになっていますが、違うバージョン同士でもその機能が動作するようです。
そのため、片方をちゃんと終了させてからもう片方を起動させることになりますが、このとき、先の手順で「今後このプロファイルを使用する」のチェックが解除されていれば、Firefoxの起動時に必ずプロファイル選択画面が開きます。Firefox 1.5でもFirefox 2.0 RC 1でも同じです。自分が起動したい方のFirefoxのためのプロファイルを、確実に間違いなく選択するということが重要です。
でも人間だから、間違えるかもしれない。もし間違えたら悲惨ですので、プロファイルのバックアップを取っておくと良いでしょう。
C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles
の中に、
(デタラメな文字列).(プロファイル名)
という名前のフォルダが入っていますので、これをそのままどこか別な場所にコピーします。これがバックアップとなります。
万が一プロファイルがおかしくなってしまったら、おかしくなったプロファイルを削除し、バックしておいたプロファイルを戻してくれば解決します。ここがFirefoxのすばらしいところ。
長々と書いてきましたが、まだFirefox 2.0はRCです。完成したわけではありません。もっと言えば、完成したからといってバグが無いわけでもありません。つまり、結局どんなにがんばって共存作業をしても、Firefoxのバグによってうまくいかない可能性があるってことです。
以前は、Program Filesフォルダを破壊するという悲しいバグがFirefoxのインストーラに含まれていたこともありました。結局は「PCのご利用は自己責任で」ってことなのですが、自己責任だからこそ、できるだけの知識はあった方がいい。そんな意味で、知ってる人には常識であろうFirefoxの共存関係のメモを、あえてここに書いた次第です。