第1回・第2回では、私の環境の中でいろんなブラウザで見てみました。
しかし世の中みんな私と同じ環境というわけでもないはず。そこで今回は他のOSでの表示も含めて比較してみようと思います。
Browser Camという便利なサイトがあります。ここは、いろんなOS上で動くいろんなブラウザの表示結果をキャプチャしてくれるのです。なんてありがたい、そして面白いサイトなんだろう。
まあ徹底比較とは名ばかりで、要はBrowser Camで遊んでみようということです。
Browser Camを利用していろいろな組み合わせを試してみます。今回試した環境は次の通り。表示するサイトは、Browser Camを無料のお試し期間だけで試した関係上、当サイトだけになりました。
Flash有り・無しを選択できましたが、当サイトはFlashを使っていないので無しの方を選びました。
キャプチャタイミングは最大の60秒。つまりURIをブラウザに入力してから60秒後の様子をキャプチャするようにしています。容量の大きなサイトやアニメーションするサイトではそれなりに重要な項目。一応当サイトもhtmlとcssを読み込んでもらうことになるので、最大の時間を指定しておきました。
Windows 2000上のIE、Netscape、Mozilla、Operaも一応テストしましたが、これまでの記事の中でテストしてきたものなので今回の掲載は省略しました。結果は私の環境のときと同等だったことをここに記しておきます。
今回のテスト結果は、あくまでBrowser Camの環境におけるそのテストを実施した時点での表示結果です。サイトにしてもブラウザにしても、以前のことも将来のことも保証することはできません。
まずはLinux関係。なんだかんだ言って、どうもいまだにWebブラウジングは弱点が多い気がするLinux。有名ブラウザに期待したいところです。
Konqueror 3.0.5、Mozilla 1.6、Netscape 4.8、Netscape 7.0の順。
Konquerorというのは、ファイル管理機能を持ったブラウザです。いや、Webブラウザ機能を持ったファイラーかな。WindowsのExplorerに似てるといえば似てる。レンダリングエンジンはKHTML。KHTMLは後述のSafariでも使われています。このコーナーでは初登場のエンジン。ですが、なぜかBrowser Camでは何度やってもクラッシュした画面がキャプチャされるだけでした。当サイトを表示させたせいでクラッシュした・・・?違いますよねぇ。そんなわけで画面は謎です。がっかり。
Mozillaはさすがです。Geckoエンジンは環境に依存しないで等しい表示ができる構造になってるそうですが、Linuxでは問題ないようです。
Netscape4.8はやっぱひどい。まず、日本語に対応してないようです。なので読める/読めないで言えば確実に読めない。また、スタイルシートがグダグダなのは周知の通りですね。横スクロールバーを見るとわかりますが、ものすごく横幅が広くなってしまっているようです。これをまだ現役で使ってる人がそれなりにいるから怖い。スタイルシートをOFFにすることを知ってる人が使ってることを願うばかりです。
Netscape7は十分いけるでしょう。とはいえ、画面右上の「search」ボタンの文字が下にズレるあたり、WindowsのNetscape6に近い気が・・・。Geckoの日付が違うのかな。
Linux全体を通して気になるのは、アンチエイリアス処理の汚さ。その辺やっぱLinuxなんですかねぇ。まあこのOSとしてはそんなところどうでもいい部分なのかも知れませんが。こういうの細かい点の積み重ねで、なんとなくLinuxはブラウジングに弱いっていう気がしちゃうんですよね。
しかしLinuxであってもGeckoエンジンならば安定した表示ができるということがわかっただけでも収穫アリです。
続いてはMacOS。「Macintosh」という名前は、実は公式にはもうどこにも使われてないんです。OS名は以前から「MacOS」だし、本体名も最近は「iMac、eMac、PowerMac」ですから。
デスクトップOSとしてWindowsに対し深いライバル心があるMacOS。ほぼ全ての人が利用するであろうWebブラウザにおいて、「WindowsはできるけどMacではできない」とだけは言われたくないはずです。期待できそう。
IE 5.2、Mozilla 1.6、Netscape 7.0、Opera 6.0、Safari 1.0の順番に並んでいます。
IE5.2は、WindowsのIEとはまったく違います。なぜかは知りませんけどまあいろいろ事情がありそうですね。表示を見てみると、左側のメニューが見えていません。たぶん下に行っちゃったんでしょう。変ですが記事を読むのに支障はないかな。
Mozillaはいいですねぇ。WindowsでもLinuxでもMacでも同等です。Geckoの実力が良く出ていると思います。
Netscape7もほぼ同じ。ただやっぱりGeckoが多少古いなっていう感じはします。これは当然の結果なので問題ないです。
Operaは微妙ですが、これはWindows版のOpera6と似てるので、Macが悪いというわけではないと思います。文字が読めないとかそういう問題は一切無いのでいいのですが、スタイルシートが一部実装できていないですね(この画面でいえば letter-spacing)。backgroundの継承具合もcssの仕様とは違った実装になっているようです。しかしまあ目をつぶれる程度。ちゃんとレジストしてるBrowser Camは偉いなぁと思いました。当然なのかな。
Safariは、Konquerorと同じKHTMLエンジンを持ったMacOS専用ブラウザ。キレイ。「完璧です」と言いたいところですが、画面左下に見えるランキング部の数字と文字が重なってますねぇ。これはブラウザのバグじゃないかなぁ。私が書いたCSSではlist-style-posision:inside; ってやってあるだけです。このSafariの表示がちがうんですよね?とはいえ、気になるのはそこだけです。それ以外はとにかく美しい。ぜひWindows版も欲しいな・・・。
Macは全体を通してとりあえず文字がキレイ。フォントもいいしアンチエイリアスも美しい。さすがです。そして、IE(≒5)・Gecko・Opera(6)・KHTMLという4大レンダリングエンジンをすべて使えるのも、基本的にはMacだけ。IE6エンジンとOpera7エンジンさえ使えるようになれば、Macは最高のWeb端末になれるんじゃないでしょうか。もし私がもう少しお金持ちだったら、SafariのためだけにMac買ってたかも。
最後はWindows。なぜ最後にしたかというと、ガッカリして終わりたくなかったからです。世界最高ダントツシェアを誇るWindowsなら、どこにも負けない表示をしてくれると信じています。
AOL 7.0(2000)、IE 4.0(98)、IE 6.0(XP)、Mozilla 1.6(XP)、Netscape 7.1(XP)、Opera 7(XP)の順。
AOL7。ていうかAOLってブラウザだったのか!初めて知った。MSNみたいなものでしょうか。ん・・・まてよ。どこかでみたことある表示。AOLはNetscapeを買収しましたが、これはGeckoではない感じがするなぁ。って、これIEじゃないかな。しかもIE5.5のような気がする(違ってたらごめんなさい)。
そしてIE4。これはNetscape4と並んで今では爆笑ブラウザのひとつですが、Netscape4はいまだに使ってる人が多いのに対し、IE4はここ最近見たこと無かったので当サイトでもあえてテストはしていませんでした。確かにひどい表示ですが、Netscape4からみればまだまだカワイイものです。ちなみに私はIE3も持ってるんですが、こちらはxhtmlにもcssにもEUC-JP対応してないため、全然ダメでした。まあ誰も使ってないだろうからいいんですけど。
IE6、Mozilla1.6、Netscape7.1、Opera7。これは大丈夫ですね。XPになっても何もかわりません。コメントすることも特に無し。最大に普及してる最新のOSで最新のブラウザを使っていれば問題はないということです。まあそれだったら他はどうでもいいのかっていうのがポイントなわけですが。
今回は番外編ということで、Browser Camを使って他のOSでの見た目をチェックしてみました。
まず率直な感想として、Browser Camはおもしろい。Safariの見た目をキャプチャしてくれるiCaptureなんていうサイトもあります(ieCaptureではテスト版ながらIE4/5/5.5/6,Firefox,Opera7も選べます)が、OSとブラウザの組み合わせというポイントでどう違ってくるかが見れるってのがいいですね。
基本的には、全体的にみてレンダリングエンジンが同じならOSが違っても似たような表示をすること、また最新版ならどのOSでもきれいな表示をすることがこれでハッキリしました。目立つ相違点はフォントの扱いですね。明朝やゴシックなどの違いは設定でどうにでもなりますが、アンチエイリアスの気合の入り方は大きく分かれたようです。Linux→汚いけどがんばってやる、MacOS→超キレイ、Windows→普通のサイズの文字はアンチエイリアス処理しない。まあ好みや慣れの問題もありますからなんともいえないところです。どれが正解というのもないし。
そして、当サイトとしても、こんなこと言っちゃうと賛否両論かも知れませんが、ブラウザのバグまで考慮するつもりはありません。バグってる方が悪いという考え方です。別にバグは放置というわけではないですが、htmlやcssの仕様を脱してまで、または正しく表示しているブラウザで妥協をしてまで、バグってるブラウザを救済することはないという感じですね。
最新ブラウザを使えば割とマトモに見える。古いブラウザを使う場合はスタイルシートをOFFにすれば普通に読める。これだけで十分に互換性は保たれてるんじゃないかと。実際に古いブラウザを使ってる人は納得しないかもしれませんが、対応してもキリがないので仕方ない部分もあるんですよ。ホントごめんなさい。当サイトに限って言えば、cssを切れば確実に読めるような表示をするはずです。ていうか、なんだったらソースを直接読んでも文書の意図は伝わると思う。そういう風に書いてるつもりです。
これまでの定番編、独自編について、「『徹底比較』とか言って、限られたサイトを表示できるかできないかを見てるだけじゃん」って言われることがありますが、この企画はいまだ進行中でして、とりあえずは表示の部分をチェックしたというだけなんです。今後はUIだったりメモリ使用量だったりftpやSSLなどの周辺機能だったり、いろいろやっていくつもりではあります。まあ長い目で見てください。その間にブラウザ界の事情も変わってくるかも知れませんが。
あと、「窓の杜大賞を受賞した『Sleipnir』や、長い歴史のあるDonut系が無いのはおかしい」と言われることもありましたが、これもまた別な話です。ちょっと調べてみたところ、知らない人が多くてびっくりしたんですが、ここでハッキリ書いておきます。SleipnirやDonutっていうのは、htmlを解釈し、cssを適用して画面に表示してる部分は、IEです。MozillaとNetscapeがGeckoエンジンで動いてるように、SleipnirやDonutはIEを利用してるわけです。だから表示を比較してる段階では彼らの出番は無いのです。
「じゃあなんでMozillaとfirefoxとNetscapeは同じGeckoなのに比較してるの?」ってなるかも知れませんが、それはGeckoのバージョンが違うからです。IEで言えばIE5,IE5.5,IE6のあたりの進化をGeckoも同じようにしてきてるため、バージョンごとの比較をしたわけです。
さらに「Netscapeは4も見てるのにIE4はなんでないの?」っていう質問も受けましたが、それは単に「IE4は誰も使ってない気がしたから」です。上でもチラっと書きましたが、一応IE3もIE4も持ってますよ私は。でもみんな使ってない。それに引き換え、Netscape4.xは使ってる人がまだまだいる。だから仲間に入れておきました。まあそのうち「懐かしのブラウザ編」でもやればIE3あたりは登場するかも知れません。さすがにIE2やNetscape3はもってないです。Win3.1のマシンに入ってたような気がしますが、とても押入れから出してまでテストする気にはなれませんでした。あとOpera5以前は英語しか対応してない(と思う)のでやれません。
以上、いまさらですが企画の説明でした。